てあらいソングの歌を作成しました。
どのようなことに気をつけながら、どの順番で手のパーツをどんなふうに洗うと
きれいに手を洗うことが出来るのか、
歌の歌詞と、やるべき動作をイラストで見ることで
それまで手洗いがうまく出来なかったお子さんが、
手洗いできるようになったということです。
特別支援学校の先生からも、ご連絡をいただいておりました。
てあらいソングは、歌ですが
こうして連絡をいただいてみて思うのは、
この動画は、想像以上に視覚支援になっていたということです。
作成時にイラストの重要性は感じておりましたが、
障害のあるお子さん向けの視覚支援という発想は、
制作した当初は持ち合わせていませんでした。
しかし結果として、このようにたくさんの具体的なイラストを使ったことが
功を奏した一例となりました。
また、音楽が一曲を通す時に30秒を要するのですが、
この曲と一緒に手洗いすることで、各パーツを丁寧に洗うことにつながっていきます。
全部を洗い終わるとちょうど30秒になります。
音楽による時間経過と、手洗いに必要な時間がうまく重なり合いました。
言い聞かせではうまくいかないお子さんへのアプローチとして
てあらいソングを使っていただけましたら、幸いです。
⇩動画はこちらになります。
曲の定着のために、同じフレーズを2回繰り返しており、通しで1分になりますが
必ずしもてあらいを2回してください、という意味ではありません。
てあらいを習慣化することの重要性のひとつとして
発達に特性のあるお子さんは、体調面でも過敏に反応することが多く
体調を崩しやすいという傾向があるようです。
てあらいをめんどくさがらずに、
重要だからと何度も言い聞かせられすぎたことでうんざりさせずに、
音楽とは、そのような場面でこそ、うまく役割を発揮する重要なツールとなります。
歌うことから、てあらいがうまく生活の中に取り入れられるようになり、
健康でいられるように、という前向きな気持ちにつながるとよいですね。
注意点といたしましては、
洗いすぎによる手の乾燥やカサつきなどがあげられます。
コロナが蔓延し始めた2020年4月、5月などに
この曲の需要は非常に高まりましたが、洗い過ぎによるお子さんの手荒れが
問題視されたこともありました。
そのあたりのバランスを、親御さんや支援者さんにはみていただきたいと思います。
また、障害児支援だけでなく、さまざまなお子さんのライフスキルの定着のために
音楽を利用するということを前向きにおこなってほしいです。
大人が想像する以上に、音楽は効果を発揮します。
・てあらい
・のこさずたべる
・しっかりかむ
・はみがき
・おかたづけ
・ようふくをたたむ、などなど・・・
ライフスキルを身につけるのに使える音楽は他にもあり、
コンテンツ制作が済んでいるものもあります。
これからきちんとまとめて、使いやすくするための具体的な方法と一緒に
みなさんにお伝えしていけたらと考えています。
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